緑肥栽培をやってみて

果樹園たにか は除草剤を使わずに栽培しています。草刈機も刈払い機しかないので,抑草効果を期待して緑肥栽培を行っています。それらの緑肥の特徴をご紹介します。
他の草を抑えることをアレロパシーと呼んでいます。

  ヘアリーベッチ
ヘアリーベッチはマメ科で,春先に開花し(写真左下),6月頃に枯れて地表を覆います(写真右下)。
ヘアリーベッチは枯れて地表を覆うと,シアナミドという物質を出すことがわかっています。シアナミドは他の雑草を抑えてくれます。

写真上は2013年10月の様子。種を蒔いたわけでなく,6月に落ちた種から自然に発芽したものです。

もっとも期待している緑肥です。基本秋蒔きです。

欠点は春先に草勢が強く,足に絡みつくことです。
 
シロクローバ

シロクローバはいわゆる四つ葉のクローバのこと。これもマメ科。

年間通じて生え続け,他の草を抑えます。

播種はいつしても結構発芽し,とても育てやすいおすすめの緑肥です。

写真上は2013年10月の様子,写真下は春先の開花の様子。

 
クリムソンクローバ(アカクローバ)
クリムソンクローバは春先に赤いきれいな花が咲くマメ科の植物です。

6〜7月に枯れますが,他の草を抑える効果はあまりみられませんでした。また,枯れても地表を覆わずに立ったままなので,邪魔になります。
果樹園にはあまり向かないのかもしれません。

写真上は2013年10月の様子で,枯れた時に自然に落ちた種が発芽したものです。

基本秋蒔きです。
 
ダイカンドラ

ダイカンドラはヒルガオ科で,通年生え続けます。

地表を覆うように生え,他の雑草を抑えます。春先と秋に急に勢力を強め,広がります。

欠点は種の価格がやや高く,発芽率が悪いことです。ですが,生えてしまえば徐々に広がり,期待される緑肥です。

基本春蒔です。