化学肥料はほとんど使いません。土壌が水田の粘土質だからです。土を柔らかくするために、有機物の投入と有機質肥料を施用しながら,果樹の根っこがのびのび伸びる土にしようと思います。
ちなみに化学肥料が悪いとは思っていません。だって,樹体の根が吸収するのは硝酸態窒素といって無機質肥料なのです。ただ樹勢や土壌条件により樹体が吸収できる量は変わってきます。適正にやれないなら有機質を施用し,徐々に分解していくほうが,流亡が少ないのと,施用回数が減らせるかなと思うからです。
それと,土づくりには緑肥に活躍してもらいます。緑肥とは牧草などを植えて,根っこを伸ばして土づくりをしたり,マメ科の緑肥は窒素を固定してくれますので,自然の肥料替わりになります。
農薬はやります。もちろんできるならやりたくありません。すべての農家がそう思っているでしょう。でもどうしても雨が多く降れば病気が出ます。刺されると数日はズキズキする虫がつきます。そこを我慢できればいいのですが・・・子供にも果樹園に遊びに来て欲しいし。
やる回数は虫の発生や雨の量などを加味しできるだけ少なくします。だって本当はやりたくないのだから。
また,除草剤は使っていません。緑肥とあわせて草を上手に使いたいと思います。